2016年 10月 03日
2016セ・リーグ 投手&打撃部門タイトル獲得選手と寸評|山田選手は盗塁王
各部門でのタイトルホルダーが、下記の表のとおり決まりました。
(投手部門の一覧表は作っていません)
今回は、そのセ・リーグのタイトル獲得選手の写真(今季撮影ぶん)と私の寸評です。
まずは打撃部門から (敬称略)
【首位打者】 坂本勇人(巨人).344 初
【最高出塁率】坂本勇人(巨人).433 初
坂本勇人選手は、今シーズン、首位打者と最高出塁率の2冠のタイトルを獲得しました。
おめでとうございます。
もともと、バッティングはインコース打ちは天才的なところがありましたが、
今シーズンは右へもしぶとくヒットを打っていました。
また、体勢を崩されても、いやらしいヒットを打つようになりましたね。
好不調の波が今シーズンは少なくて、年間通して安定したバッティングでした。
春季キャンプで、松井秀喜臨時コーチから、右足に体重をためて打ちにいく打法を教わり、
足の上げ幅を小さくし、低重心の構えに変えたのが功を奏したようです。
また、昨年11月のプレミア12で、山田哲人選手から
「1カ月30安打を6カ月、積み上げれば3割になる」との考え方を聞き、
上下する打率ではなく加算する安打数を目標に設定し、力みが消えたそうです。
今度は、そのお返しで、坂本選手から山田くんへ、何かアドバイスがもらえるといいですね。
終盤、広島の鈴木誠也選手が猛追していましたが、振りきっての初の首位打者。よかったです。
また、ショートの選手が首位打者をゲットするのは、セ・リーグでは初の快挙です。
守備では、もちろん巨人の守りの要、そして打つ方でも3番バッターとしてチームをけん引しました。
出塁率は、山田選手がずっとトップを走っていましたが、終盤の失速で逆転されました。
まあ、あれだけ山田選手が打てなくなっては仕方ありません。
来季は、奪い返してもらいたいです。
【本塁打王】 筒香嘉智(DeNA) 44本塁打 初
【打点王】 筒香嘉智(DeNA) 110打点 初
ハマの主砲・筒香嘉智選手がホームラン王と打点王の2冠に輝きました。おめでとうございます。
特に、オールスター後の7月に、月間6度の1試合2発のホームランを量産し、
10本差あった山田選手を一気に抜き去りました。
その後も、不調の山田選手をしり目に、ホームランを量産し、
自己最多の44本塁打は見事というしかありません。
筒香選手は、ここぞの一発が多く、サヨナラホームランや、勝負を決める一打など、
勝負強さも目立ちました。
もう侍ジャパンの不動の4番は筒香選手でしょう!
これにより、打点も自己最高の110打点まで伸ばし、堂々の2冠となりました。
打率も最後にあげてきて3位、いま、最も三冠王に近い打者でしょうね。
【最多安打】 菊池涼介(広島) 181安打 初
守備の天才・菊池涼介選手が、今季は最多安打の打撃タイトルを初めてゲットしました。
おめでとうございます。
2年前の山田選手と菊池選手の熾烈な最多安打争いを思いだします。
あの時は、残り試合が多かった山田選手が最後に引き離して、
日本人右打者最多安打の記録を更新して193安打で初タイトルを獲得しました。
今季の菊池選手は、一時は、その193安打を抜くのではないかというくらい打ちまくっていて、
私はヒヤヒヤしていましたが、終盤にちょっと調子を落とし、追いつかれなくて胸をなでおろしました。
カープではつなぎの2番ですが、長打もあって、足も速くて、理想的な攻撃型の2番バッター。
敵からすると、ムカつくほどいやらしい打者です。
菊丸コンビの二人が揃って好調な今シーズンは、とにかく強かったですね。
優勝したカープのMVP候補の一人です。
ベストナインも、山田選手より菊池選手のほうが可能性は大でしょうね?
【盗塁王】 山田哲人(ヤクルト)30盗塁 2年連続2度目
ヤクルトからは唯一のタイトル獲得となった山田哲人選手。盗塁王は2年連続2回目です。
おめでとうございます。
昨年は、史上初の本塁打王&盗塁王、出塁率の3冠で華やかでしたが、今季は盗塁王のみ。
タイトルではありませんが、
タイトル以上に難関の、史上初の2年連続トリプリスリーは見事達成しました。
タイトルのことを書くと、愚痴っぽくなりますが、とにかく今季は死球に泣いたシーズンでした。
オールスター前から不調の波が来ていましたが、7月30日の背中への死球で、初の登録抹消。
復帰後、1試合3発打って調子を上げてきたところで、
翌日、阪神バッテリーによる故意とも思える死球。
特にこの死球が大ダメージとなり、終盤は大失速し、タイトルが遠のきました。
いろいろ悔しいシーズンとなりましたが、
来季は今年の悔しさを胸に、さらに飛躍の年になってほしいと願います。
続いて投手部門
【最優秀防御率】 菅野智之(巨人)2.01 2年ぶり2度目
【最多奪三振】 菅野智之(巨人)189奪三振 初
菅野投手は、この防御率で2ケタ勝てなかったのは気の毒ですね・・・。
特に、序盤のピッチングは20勝でもするかと思うくらい、ヤクルト打線は手も足も出ませんでした。
勝てない焦りから、後半は次第に調子を落とした感じですね。
それでも、きっちり投手2冠は大したものです。おめでとうございます。
【最多勝】 野村祐輔(広島)16勝(3敗)初
【最高勝率】 野村祐輔(広島).842 初
広島カープ優勝の投の立役者は、何と言っても野村祐輔投手でしょう。
こちらも2冠ゲット、おめでとうございます。
ヤクルトは8度も対戦しましたが、最後まで攻略できませんでした。
特にどうってことないような投球に見えますが、
今季はプレートを踏む位置を1塁側に変えるなどして、投球の幅を広げました。
インのシュートと外のスライダー、またタイミングを外すチェンジアップなどを駆使して
バッターを打ちとりました。
威圧する球はなくても、打てそうで打てない投手は、バッターからすると厄介でした。
【最多セーブ】 澤村拓一(巨人)37セーブ 初
最多セーブは意外な感じもしますが、初タイトルおめでとうございます。
スポーツニュースではセーブ失敗のシーンをよく見たので、そう思うのかもしれません。
菅野投手あたりは、3回くらい勝ちを消されたでしょうか!?
それ以外にも、セーブ失敗で勝てる試合をかなり落としています。
つくづく、昨年のバーネット投手は神だったと思います。
【最多ホールド】 S.マシソン(巨人)49HP 3年ぶり2度目
マシソン投手は、一時よりは力が落ちてきた感じがしますが、それでもヤクルト打線は打てませんでした。
あきたこまちで打った山田選手のホームランくらいでしょうか?
安定度では、澤村投手よりマシソン投手のほうが上だと思いますが、
やはり配置転換はしないんでしょうね?
セットアッパーの方が、より重要な場面も多いですからね・・・。
以上、セ・リーグタイトル獲得選手でした。
ヤクルトが優勝した昨年は、打撃タイトル3部門独占ほか、バーネット投手がセーブ王など、
投打7部門をヤクルト勢が占めました。
来シーズンは再びタイトルホルダーがヤクルトから複数出るよう願っています。
選手個々の成績があがれば、チームの力もアップします。
by misty2011
| 2016-10-03 17:01
| セ・リーグ