雄平&川端慎吾選手の内野安打のデータを調べてみた。

交流戦を終え、東京ヤクルトスワローズは明日からレギュラーシーズンが再開となります。
初っ端は甲子園で阪神タイガースとの2連戦。

ヤクルトはここまで65試合を消化し、30勝34敗1分けでセ・リーグ4位につけています。
首位の巨人だけが貯金2で、2位以下は借金生活。首位から最下位まで4.5ゲーム差の大混戦。
これからの戦いぶりで、どう順位が変動するか予測ができません。
首位に浮上するチャンスもありますが、最下位に転落する危機も大いにあります。

まずは、阪神戦で連勝して勢いをつけたいところですが、厳しい戦いになりそうですね?

これまでの戦いぶりの中から、今日は中軸を打つ雄平選手と川端慎吾選手の打撃内容に関して
書いてみたいと思います。

まずは打撃不振の雄平選手
写真は6月14日西武プリンスドーム ティーバッティング中 球出しは松井光介さんでした。
雄平&川端慎吾選手の内野安打のデータを調べてみた。_e0222575_10513988.jpg


開幕から4番を任されていましたが、あまりの不振に現在は5番に下がり、
勝負強い畠山選手が4番を張っています。

雄平選手は5月3日カープ戦でふくらはぎに死球をぶつけられ2試合欠場、1試合は代打での出場でした。
また、5月23日同じくカープ戦で、ミレッジ選手と打球を追って衝突し、両選手とも倒れ込みました。
ミレッジ選手は担架で運ばれ負傷退場しましたが、雄平選手はその後もプレー続行。
体への衝撃は相当あったと思われます。

その後も、一見元気そうに試合に出つづけていますが、
もしかして今季の雄平選手は満身創痍で戦っているのかもしれません?

ここまでの打撃成績は、63試合出場で、打率.2408 本塁打3 打点28 と寂しい内容。
開幕当初は、何でもフルスイングでしたが、最近は悩んでいるのか、フルスイングも中途半端となり
当てに行くバッティングが目につきます。
低めのボールを打って内野ゴロが多いですね。
コースヒットになったり、当たり損ねの打球が内野安打となったりしていますが、
雄平選手本来の速い打球がほとんどありません。

打撃成績を細かく調べてみると、安打数59のうち、内野安打が16
なんとヒット数の27.1%を内野安打が占めていました。
(全試合のスコアをチェックしました。間違っている可能性もあるので、誤りがあれば指摘してください)

豪快なフルスイングが持ち味の雄平選手が、内野安打量産型の打者と化していました。
バッティングの形を崩しているのは素人目にもわかるほどで、この数字は打撃不振の深刻さを物語っています。

ホームランも、5月1日黒田博樹投手からライトスタンドに放り込んだ3号ソロが最後で
それ以降、ぱったり止まっています。
打球が上がらないし、伸びもありません。
このままでは、今季は2ケタも届かないかもしれません。

さすがに雄平選手も悩み苦しんでいるようです。
打撃コーチがどういう指導をしているのか、具体的なことが記事としては出てこないのも心配です。
まさか自主性に任せっきりで、匙を投げたってことではないでしょうね!?

今シーズンは、とにかく選球眼がメチャクチャ。
雄平選手独自のヒッティングゾーンがあるのはわかりますが、
それにしても高めのクソボールに手を出したり、低めのボールを好んで打っています。
ヒットやホームランになることもありますが、それはタマタマで、多くは凡打で終わっています。
まずは、ストライクゾーンの確認から始めた方がよさそうです。

また、雄平選手はど真ん中がさっぱり打てないというのが不思議ですね。
よく空振りしています。何なんでしょうね??

本人は打撃フォームなどいろいろ試行錯誤しているようですが、雄平選手は真面目なだけに、
人から言われたことをあれこれやって混乱している可能性もなくはなさそうです。
投手時代はそれで失敗していますからね・・・。

まずはストライクゾーンをきちんと確認して、シンプルにど真ん中をヒットする。
ここから調整してほしいと思います。

身体能力が高くて、期待されている選手だけに、一日も早い復調を願っています。
雄平選手が打ちだすと、得点力がもっとアップするでしょうね。
今は、ここで打線が途切れることが多いですから・・・。


続いて、現在最多安打独走中、首位打者を目標にヤクルトの中ではトップの高打率を
マークしている川端慎吾選手

写真は6月14日西武プリンスドーム ティーバッティング中 
杉村繁コーチがトスして、数種類のティーバッティングをやっていました。
クロスにバットを振って打つ、真横からトスして打つ、ウォーキングして打つなど様々でした。
キャンプから、川端選手は杉村式ティーを取り入れて熱心にティーをやっていましたが、
今シーズンはその成果が出ているのかもしれませんね。
雄平&川端慎吾選手の内野安打のデータを調べてみた。_e0222575_10515427.jpg


6月19日現在、打率は.3234で、ルナ、筒香選手に次いでセ・リーグ3位につけています。
安打数は87でぶっちぎりの1位
気がついたら、あれだけ不調だった山田哲人選手が、もっか76安打で
ロペス、石川雄洋選手と並んで2位でした。
慎吾君とは11安打の差がありますからね、ケガなどで離脱しない限り、
川端選手の最多安打はほぼ当確でしょうね。
首位打者のタイトルもかなり高い確率で私はゲットできると予想しています。
気が早すぎますが、そうなれば、打撃2冠で、ベストナインも確実でしょう。

ただ、これほど打って活躍しているのに、そのイメージがあまりないのはどうしてでしょう?

川端慎吾選手も雄平選手と同じく、今季は内野安打が目立ちます。
こちらも調べてみました。
87安打のうち内野安打が16 これは雄平選手と同数でセ・リーグトップの数字
ヒット数に占める内野安打の割合は18.39%と、雄平選手まではいきませんが、高い数字です。
特に5月中盤以降、内野安打が増えてきました。

内野安打が多いことに関して、別の観点から言うと、各チームの三週間の守備力の低下もあるでしょうね。
際どい打球に追いつけなかったり、肩が弱くて送球が1塁へ届かなかったり、
突っ込むのが遅れて、ボテボテのゴロの処理が間に合わなかったりなど、よく見かけます。

また、慎吾くんは3番バッターを任されていますが、得点圏打率が.268と低く、ホームラン2本も物足りません。
打点24は、雄平選手の28を下回り、トップバッターの山田くんの32打点にも及びません。
得点圏打率は、実は畠山選手も.250と低いですが、前で打線が切れていることが多く、
ソロホームランが多いのもそれに当たるでしょうね。
ただ畠山選手は、試合を決めるような一打や、打ってほしい時に打ってくれる印象があります。

さらに、OPSでは、山田くんが筒香選手に次ぐリーグ2位で.903 畠山選手が4位で.882に比べると、
川端選手は.761で11位と見劣りします。

十分活躍しているのに、この辺の打撃内容が、高打率の数字より印象を悪くしているのかもしれませんね?

出塁率は.363で悪くはないですが、四球数が15で少なく、もう少しボールを見て塁に出てほしいですね。
まあ、天才的なバットコントロールで、どんな球でもヒットにできる技術を持っているので、
あえてフォアボールを選ばないっていうのもあるでしょうね。
イチロー選手もそうです。

一部ヤクルトファンの間では、単打の多い慎吾くんが1番バッターで、
長打力がある山田くんが3番で、畠山選手と並べたほうがいいのではという意見も多いですが、
山田くんファンの私は、現状の山田くんのバッティングでは、一概にそうは思えないですね。
山田くんはやっと復調したかな?という感じで、まだ打席ごとに不安定な部分が見え隠れしています。
昨年ほどのヒット量産はまだしばらくできそうもありません。
一日1安打がやっとという感じですかね。
今年はそれほど勝負強いとも思えません。

打撃技術は、慎吾くんがはるかに上ですからね。
どんな投手に対してもヒットを期待できるのは慎吾くんでしょ。
山田くんはタイミングが合わない投手だとさっぱりですからね。
あと、頭部2死球などのように、相手チームからのマークがキツイくて、なかなか打てる球を投げてくれません。

川端選手は、今はゴロの内野安打でヒット数や打率を稼いでいますが、
私が慎吾くんに魅力を感じていた頃は、ライナー性の鋭い打球が特徴のバッターだったと思うんですが?
チャンスにも強かったイメージがありました。

前にも書きましたが、成績は立派でも、私はせこいヒットで打率を稼ぐ選手は好きじゃありません。
2000本安打を達成した和田ベンちゃんのように、鋭い打球でヒットらしいヒットを打つバッターが好みです。
慎吾くんはそれができるバッターだと思っています。

今季は、開幕前から首位打者を狙うと宣言しましたが、
もしタイトルのために何でもいいからヒットが欲しいと思っているなら、それはちょっと違うんでないの?
本来できる自分のバッティングにもっとこだわりを持ってほしいと思います。
見ている方も、力ないゴロの内野安打よりはライナー性のヒットが見たいですからね。

川端選手は体格としては恵まれているので、もう少しパワーをつけてほしいです。
少しでも長打が増えると、天才バッターがさらに頼もしくなるでしょうね。

今シーズンは、大砲のバレンティン選手不在の中で、川端選手が3番を任されていますが、
そのプレッシャーはあるかもしれません。
当初は3番最強説で、1番山田、2番川端、3番バレンティン選手の構想でしたからね。
主砲離脱でそれが崩れ、慎吾くんは、これだけ打っていても損な役回りかもしれません。
かと言って、3番の適任者もいませんからね。

打っていても不満があるのは期待の裏返し。
これからも、チームの勝利に結びつくヒットをガンガン打ってほしいと思います。
シーズン終了後は、念願の初タイトルを獲得しているといいですね。
by misty2011 | 2015-06-19 17:19 | 東京ヤクルトスワローズ

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